長岡信用金庫では、どのような仕事があり、どんな毎日を過ごしているのでしょうか。
職業としての長岡信用金庫をご紹介します。
銀行と信用金庫では、株式会社と協同組織という大きな違いがあります。株式会社の銀行があくまで株主の利益を優先するのに対し、信用金庫は利益よりまず、会員の相互扶助を優先する金融機関です。
「中小企業の健全な発展」「豊かな国民生活の実現」「地域社会繁栄への奉仕」という3つのビジョンを持ち、地域社会の利益を優先した、経営を基本としているのが信用金庫なのです。この経営理念の違いにより、同じ金融機関である銀行とは、まったく違う営業スタイルが求められます。
信用金庫はリレーション、つまり地縁人縁、人と人とのつながりを大切にした営業スタイルです。信用金庫だからこそできる対応で、困っている人を助け、地域社会の成長をサポートしていきます。
もちろん、営業の仕事には「数字」は必ずついてまわります。往々にして、この「数字」が営業の壁の原因となるのですが、どんな時も、お客様の「顔」を見て営業することの大切さを忘れない限り、お客様も私たちを大切なパートナーとして考えてくださる。そのパートナーシップが、営業の仕事の壁を乗り越えさせてくれます。そこには、仕事をビジネスと割り切る営業からは生まれない多くのドラマがあるのです。
お客様とのふれあいを通じて自分も人間として成長していける、それが信用金庫の営業の仕事です。
信用金庫に限らず、金融機関の役割の1つに融資業務があります。しかし、収益を第一に考えた銀行の大口融資と違い、地域社会の発展を第一と考える信用金庫の融資業務は、規模が小さくても、発展性のある中小企業や個人のお客様を対象にしています。
銀行と比べ、個人のお客様が圧倒的に多いのも、特徴です。地域の皆さまの将来設計に応じて、住宅ローンや積立など具体的なご提案をしているからです。銀行で融資を断られた経験をお持ちのお客様でも、私たちのほうでお客様に関する密度の濃い情報と信頼関係があれば、「大丈夫」のお返事ができる場合もあり、そんな時は、地域の皆さんを支えているんだという誇りと喜びを感じます。
融資において、お客様との信頼関係はとても重要ですが、私たちがお客様と密接な関係を築ける背景には、勤務体制も大きく影響しています。信用金庫では、全国規模の転勤はなく、たとえ異動があったとしても同じエリア内。だから、親しくなったお客様との関係が突然とぎれてしまうことがありません。組織も人も地域にしっかり根を下ろして初めて、本当の絆が生まれるのです。
発展する街と、お客様とを一緒に見守る、こんな大きなやりがいを持った仕事が融資の仕事なのです。
テラー(窓口)の仕事は、いわば信用金庫の「顔」とも言える仕事です。そのテラーが一番心がけているのは、「やわらかさ」。窓口を訪れるお客様に対しての仕事は、預金の取り扱い、各種支払い手続きの処理、両替など様々ですが、機械的な事務処理ではなく、人間対人間のおつきあいをすることを大切にしています。それが「やわらかさ」の原点であると考えるからです。
信用金庫の場合、来店されるのは、ほとんどが同じ街の方々。街でよく挨拶する方、買い物で偶然出会ったことのある方など顔見知りのテラーのところへ向かわれる方もいらっしゃいます。それほどに親しみを感じていただいていることは、テラーにとって大変嬉しいことでもあります。
また、信用金庫の職員は、その街の一員でもあります。イベントやボランティア活動などへの参加も、積極的に行っています。つねに街の人たちとともに活動し、街づくりや文化の発展に取り組む「地域貢献」が、信用金庫の基本だからです。もちろん、テラーも例外ではありません。そうした活動は、ふだん店内にいるテラーにとっては「普段着の街を知る」という大きな喜びがあります。
窓口で挨拶を交わすだけだったお客様の、イベントでのハツラツとした姿。雨の中、ボランティアする職員に傘を傾けてくださったお客様。街に出なければ知ることのできない多くの笑顔や言葉に出会うことができるのです。店内業務に携わるテラーも、営業と同じように、お客様とふれあい、信頼関係を築くことが、なにより大切な仕事です。